チリ政治情勢 2022年9月度

注目されていたチリ新憲法草案の承認可否について、在チリ日本国大使館発行のチリ政治情勢報告(9月)にて公式の国民投票結果が以下の通りまとめられた。:

承認:38.14%
不承認:61.86%

なお、同報告によると国民の意思もあり、今後も新憲法草案作成のプロセスは続行されるようだ。

投票日同日(チリ時間4日)に行われた国民向けの大統領演説では、新憲法不承認という投票結果を受け、この度の政権プロセスは「2019年の社会騒動を背景」とされていた事が言及されつつ「議会及び市民社会と協働して、これまでのプロセスを更に改善する中で、より多くの 国民に受け容れられる新たな憲法草案を起草するためのプロセス開始に向けた 調整を行う」と発表された。

国民投票前に行われていた世論調査の結果通り、不承認が半数を超えた結果となった。

新憲法草案のプロセスは継続されるということで、その内容による動向、影響に引き続き注視してゆきたい。

参考:在チリ日本国大使館「チリ政治情勢報告(9月)」