カナダのウィルキンソン天然資源大臣は重要鉱物の生産・加工強化に向けたCAD 38 億の新戦略を発表

重要鉱物(クリティカルミネラル)は、太陽光 パネルや電気自動車のバッテリーなどのクリーン テクノロジーにとって不可欠な鉱物であり、中流階級の雇用創出やカナダ経済の成長にとっても重要な要素である。世界的なネットゼロへの動きは、重要鉱物の需要増加に繋がっており、カナダの労働者や企業にとって新しい機会を生み出している。重要鉱物の生産・加工強化に向けた活動の加速なくして、世界中のエネルギー転換は不可能である。

12月9日にカナダの天然資源大臣であるジョナサン・ウィルキンソン氏は、カナダの新しい重要鉱物戦略を発表した。カナダ政府は重要鉱物の安全な供給網確立に向けて重要鉱物の研究、採掘、生産、加工、およびリサイクルといった分野に注力していく予定であり、2022年予算でこの戦略に約38億カナダドル(約3,800億円)の予算を割り当てている。

この戦略では、カナダの 31 の重要鉱物を対象にしており、特にリチウ、黒鉛、ニッケル、コバルト、銅、レアアース、カリウム、ウラン、アルミニウムに関する開発が注目される。なお、戦略の目標を達成するために、次の6つの分野に注力する予定。

1)研究、革新、探査の推進、

2)プロジェクト開発の加速、

3)持続可能なインフラの構築、

4)先住民族との和解の推進、

5)多様な労働力と豊かなコミュニティの育成

6)グローバルなリーダーシップと安全保障の強化

カナダ政府にとって本戦略は持続可能な雇用を支援し、環境を保護するための重要な措置の 1 つであり、これからカナダをクリーンエネルギーの世界的なサプライヤーにする方針。

引用URL:https://www.canada.ca/en/natural-resources-canada/news/2022/12/minister-wilkinson-releases-canadas-38-billion-critical-minerals-strategy-to-seize-generational-opportunity-for-clean-inclusive-growth.html (Government of Canada)