SRCは2025年から年間400トンのレアアース金属を生産する予定

2024年4月15日、サスカチュワン州研究評議会(SRC)はベトナムのフンティングループ(HTG)と5年間の原則契約を締結した。この契約により、SRCのレアアース処理施設でレアアース金属を生産するためにレアアース炭酸塩を輸入する予定。HTGは2025年6月から5年間、年間最大3,000トンのレアアース炭酸塩をSRCに供給することになる。

ジェレミー・ハリソン担当大臣は、「国際社会と連携してこの重要な鉱物の供給を確保することは、サスカチュワン州における国内レアアースハブの確立に向けた新たな一歩となる」と述べた。

今後5年間レアアース炭酸塩の供給を確保することによって、SRC の施設で年間約 400 トンのレアアース金属を処理、分離、生産できるようになる。レアアース金属は、携帯電話、電気自動車、ロボット工学、グリーンテクノロジーなどの現代技術に不可欠であり、カナダ国内での生産は北米のレアアース産業を発展させると予想される。HTGとのこの契約のおかげで、SRCは2030年まで国際市場で販売するレアアース製品の生産が可能になる。

このプロジェクトは、北米初の完全統合型商業レアアース処理施設であり、レアアース鉱物の処理、溶媒抽出、金属精錬において独自の最先端技術とノウハウを開発してきた。

2020年以来、サスカチュワン州政府はこの施設に7100万カナダドルを投資してきた。この施設は、カナダ全土の資源部門の活性化に寄与し、産業投資と成長を促進する中間供給チェーンを提供することを期待されている。

参考:

https://www.saskatchewan.ca/government/news-and-media/2024/april/15/src-expects-to-produce-400-tonnes-of-rare-earth-metals-per-year-beginning-in-2025