チリ 再生エネルギー投資先としての魅力度世界14位に

再生エネルギーとは?

水力、太陽、風力、海洋エネルギーが供給源として利用され、それらは人間の規模では無尽蔵であると考えられている。
また、利用方法に応じてバイオマス、地熱エネルギー、バイオ燃料からのエネルギーも再生可能として認識される。(*1)

チリの再生エネルギー

チリ政府公式発表によると、Forbes誌にてチリが再生エネルギー投資魅力度ランキング世界14位(中南米1位)にランク付けされた事が分かった。(*2)
同誌が引用したEYサステナビリティ・サービシズの主任パートナーであるパメラ・メンデス氏曰く、2023 年には合計 74 件の再生エネルギープロジェクトが稼働し、設備容量は 4,318 MW 増加すると予想されている。さらに中央銀行によれば、同年にこの産業が再活性化を主導すると宣言されている。


今日チリ政府は、2025年までにチリ国内の石炭火力発電所の65%(2040年までに同発電所全て)を廃止、2030年までに80%の再生可能エネルギーを実現し、2050 年までにカーボンニュートラルを達成するという最終目標のもと、クリーンエネルギーを推進している。さらにチリでは、再生エネルギー発電所開発の第2段階を実行可能にすることに関して業界内で議論が巻き起こっており、議会でエネルギー転換プロジェクト、つまり次の取り組みを目指す旨が示されたそうで、これらが今回世界14位にランク付けされた要因とみられる。
現在チリでは北部及び南部の土地柄を活かし、主に風力発電、太陽光発電の開発が進められている。なお、現時点でのチリでの再エネ比率は31.9%となっている。(*3)
チリ投資促進庁(InvestChile)でも、チリ北部の地球上最高レベルの日射量(年間 4,000 時間)や、風力発電における大きなポテンシャルが認識されており、今後もチリの再生エネルギーの開発状況は注目を集めそうだ。

参考:
*1:¿Qué son las Energías Renovables?/チリ政府公式サイト(スペイン語)
*2:Chile vuelve al top 15 mundial de mejores países para invertir en energías renovables / チリ政府公式サイト(スペイン語)
*3:JOGMEC チリの電力市場(2023年現在)