タングステン、APT(パラタングステン酸アンモニウム)市場状況
中国の有力な情報筋によると、中国パラタングステン酸アンモニウム(APT)は2021年11月、RMB17万/MTと3年前の2018年11月のRMB16万/MTより高値を維持しているものの、他の非鉄金属と比較し、更に高騰する勢いが無い。タングステン(W棒)は2021年11月、RMB295/kgと、3年前のRMB300/kgの大台には届かないと予想されている。
今後の見通しについては、価格上昇要因として中国の電力制限による供給不足の懸念がある一方、価格下落要因として、中国恒大集団含めた不動産大手のデフォルト懸念により、末端の建設投資の冷え込みによる需要減少の可能性があるとし、総合的に大幅な価格上昇は無いとされている。