2月度チリ情勢

在チリ日本大使館より2023年2月度のチリ政治情勢報告、経済情勢報告が発行された。(一部前月度の情報含む。)

  • 政治情勢報告

今年1月末にチリ中南部で発生した大規模森林火災について、政府の対応とあわせて注目を集めている。
今回の森林火災は連日の熱波の影響から被害が拡大し、山梨県の面積に匹敵する約43.8万ヘクタールが消失、死者26名、負傷者7,700名、倒壊家屋2,450棟の甚大な被害を及ぼしており、チリ災害史上最悪規模の森林火災となった。なお、3月6日現在鎮火に至っておらず、未だ被害が確認されている。
チリ政府の対応として、Boric大統領が3日に被災地を訪問し、大災害による緊急事態宣言を発令。また、後日一部の地域に夜間外出禁止令も発動されている。
今回の火災への先住民過激派組織の関与が疑われているが、主要組織である「アラウコ県及びマジェコ県共同体連合」(CAM)はこれを否定している。
なお、日本政府は国際協力機構(JICA)を通じて緊急援助物質の供与を決定した。

  • 経済情勢報告

直近の経済情勢は以下の通り要約される。:

1月度の経済活動指数は前年同月比0.4%、鉱業においては前年同月比4.0%を記録した。
同月の鉱業生産指数は前年同月比2.9%となり、銅生産量においては前年同月と比べ1.3%となった。
2月の輸出額は83.4億ドル(前年同月比14.2%)、その内鉱業品45.3億ドル(同8.5%、全体の54.3%)、
さらにその内の銅は34.5億ドル(同-4.2%、鉱業品輸出額全体の76.2%)となった。
一方2月の輸入額は63.4億ドル(前年同月比-14.8%)となり、貿易収支は20.0億ドルの黒字となった。

なお、1月度の対日、中、韓貿易額は以下の通りとなった:
対日:輸出額5.3億ドル( 前年同月比-32.5% )、輸入額2.6億ドル( 同29.9% )、貿易総額7.9億ドル( 同-19.6% )
対中:輸出額42.3億ドル( 前年同月比16.2% ) 、輸入額13.7億ドル( 同-45.4% ) 、貿易総額56.0億ドル( 同-8.9% )
対韓:輸出額4.9億ドル( 前年同月比-17.2% )、 輸入額1.5億ドル( 同29.0% ) 、貿易総額6.4億ドル( 同-9.6% )

参考:在チリ日本大使館経済班「チリ経済情勢報告(2023年 2月)」
在チリ日本大使館「チリ政治情勢報告(2月)」