チリの経済情勢(2021年11月度)

在チリ日本大使館経済班より、11月度のチリ経済情勢報告が発表された。(一部10月の情報含む)

その経済定期報告の概要をまとめると、鉱業生産が全体的に増加し貿易は黒字となったが、需要低下のせいか銅価格が下落したようだ。

詳しく見ていくと、まず10月度の経済活動指数は前年同月比 15.0%、その内鉱業は前年同月比 0.6%となった。また、同月鉱業生産指数は前年同月比0.3%、その内銅生産量は-3.6%となった。

翌月11月の国際銅価格は1ポンド4.36ドル(全月末比-0.3%)で終了した。需要項目別(外需)の動向として、銅は前年同期比-1.8%と報じられている。同報告には、世界的な銅供給量が回復してきているとの内容が含まれた報道が掲載されている。

11月の輸出額は84.1 億ドル( 前年同月比28.0%)、その内鉱業品は53.2億ドル(全体の6 3%)で更にその中の銅は4 9.2億ドル( 前年同月比23.7%、鉱業品輸出額全体の93%)と輸入額75.8億ドル(前年同月比 62.2%)を上回り黒字となった。

10月度の対日、中、韓貿易額は以下の通りだ:

対日:輸出額5.9 億ドル( 前年同月比16.5 % )、輸入額2.3億ドル( 同243.3% )、貿易総額8.3億ドル( 同42.9% )

対中:輸出額32億ドル( 前年同月比21.9% ) 、輸入額25.4億ドル( 同76.6% ) 、貿易総額57.1億ドル( 同41.1% )

対韓:輸出額3.5億ドル( 前年同月比2.9% )、 輸入額1.5億ドル( 同94.4% ) 、貿易総額5億ドル( 同20% )

参考:在チリ日本大使館経済班「チリ経済情勢報告(2021年 11月)」