チリの経済状況2021年6月

在チリ日本大使館より21年6月の定期報告が発表された。
チリの経済状況は、概ね回復傾向にあるようだ。これは、ワクチン普及が進み、人とモノの動きが戻ったことによる消費が増えたことによるものと推測される。

在チリ日本大使館が発表した21年6月の定期報告によれば、経済活動指数は前年度の同月より18.1%上昇したが、鉱業は0.3%減少(季節調整済前月比では3.5%減少)。
実際、鉱業における生産指数も減少傾向にあるようだ。経済指標においては、スーパーマーケット販売額とサンチャゴ首都圏における商業販売の上昇が目立つ。
チリの6月の輸出額(FOB)は74.5億ドルで、そのうち47.9億ドルが鉱業品(さらに、そのうちの43.7億ドルが銅)によるものだ。よって、輸出鉱業品の91%が銅であったことが分かる。

6月の為替(CLP―USD)は、1ドル722.11ペソから始まり、銅価格の急落等によりペソ安傾向にあったが持ち直し、1ドル735.28ペソで終了した。

参考:在チリ日本大使館経済班「2021年6月定期報告」